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部位別しこり(顔面、頭部)

抜歯後のしこり

抜歯後(特に親知らず)は出血も多く、歯茎が深くえぐられるので、感染を起こしやすく、抜歯した痕を舌で触った時にしこりを感じます。通常の腫れであれば抜歯後2~4日後に最も大きくなり、1週間程度で症状が改善します。

抜歯後の腫れは酷い場合2倍近くにも腫れあがることがあります。これは歯肉を切開する範囲、骨の切除量、炎症の程度に左右されます。抗生剤と止血剤の投与で炎症が消失すると共に腫れも引いていきますが、傷口が大きいとその後盛り上がりしこりとなって残ることもあります。殆どの腫れは投薬によって消失していきますが、抜歯後に舌下、顎の下、頚部に腫れが出来た場合は気道閉塞を引き起こす事があり危険な場合もあります。

このような場合は大学病院で入院が必要となるケースもあります。また鼻と繋がっている上顎洞に穴があいてしまい口の中と繋がった場合に感染を引き起こすこともあります。この場合の処置としてその穴が小さい場合はコラーゲンスポンジなどに抗生剤の軟膏を注入して留置することで感染を押さえ込みます。

穴が大きい場合はこれでは追いつかないので、周囲の歯肉を引っ張って穴を塞ぎ縫い合わせます。抜歯後数日経過しても激しい痛みと抜歯後の穴を舌で触ったときに骨に当たる場合はドライソケット(骨硬化性の歯槽骨炎)が疑われます。

これは通常であれば抜歯後、骨の上にかさぶたが出来てその穴を塞ぎ治癒していくのですが、なんらかの原因でそのかさぶたが出来ずに穴があいたままの状態になっている病態です。治療法としては抗生剤の軟膏を抜歯後の穴につめて経過を観察します。