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部位別しこり(体躯)

胸のしこり

胸に出来るしこりと言えば女性の乳房に出来るものが一般的ですが、男性には女性化乳房という状態があり、乳房が女性のように膨らむことで乳がんを発症することがあります。

ここでは男性の女性化乳房としこりについて説明しましょう。男性の女性化乳房そのものは病気としては扱われませんでしたが現在では保険適用となり手術も可能となりました。

理由は乳頭直下のしこりで疼痛を覚える患者さんが多いことと精神的な苦痛が大きいことがあげられます。女性化乳房は原因不明の特発性乳腺肥大症が最も多く次いで男性のホルモンバランスの異常だと言われています。

現在判明していることとしては思春期や更年期にホルモンバランスを崩すことで一時的な乳房肥大がおこります。このケースでは数ヶ月で元に戻ることが殆どです。ホルモン異常による女性化乳房の患者は20代の男性が最も多いという報告があります。

乳頭直下のしこりは日常生活に支障が無い場合、経過観察のみとなります。しかしホルモン療法や降圧剤、ジキタリス系の強心剤の服用を行っている人は薬の副作用でホルモンバランスが崩れ女性化乳房を引き起こす場合があります。

この場合は投薬を中止する事で改善します。受診するのは婦人科が一般的ですが、これも男性患者さんには精神的に大きな負担となります。

手術が前提の場合は形成外科へ転科する場合もあります。高齢者で女性化乳房が起こっている場合は男性乳がんとの識別が必要となります。また睾丸や下垂体の腫瘍を持つ人は女性化乳房によって乳腺が発達するるため、乳腺症や乳腺がんへのリスクも高まります。